メイン企画
1日目
基調講演
「心理教育の歴史と未来」
- <演者>
- 伊藤順一郎:
メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ - 後藤雅博:
こころのクリニック ウィズ
- <座長>
- 福井里江:東京学芸大学
日本における家族心理教育・心理教育の歴史,当ネットワークの果たしてきた役割について,まず紹介する。そのうえで,近年の精神医療の状況の中で生まれてきた課題,今後とりわけスタッフの研修という面で,当ネットワークが果たすべき役割について,問題提起をする。
大会企画シンポジウム①
「メンタルヘルス・ケアをめぐる私たちの痛みと希望」
- <シンポジスト>
- 鷺原由佳:
DPI 日本会議
「病と共に生きる姿を,応援できる社会へ」 - 村松秀樹:
セルフアドボカシー研究会
「エイブリズムにおける「痛み」と「希望」」 - 佐藤美樹子:
みんなねっと家族学習会企画委員 / もくせい家族会
「安心して,そしてつながる」
- <リフレクティング>
- 加藤大慈:
戸塚西口りんどうクリニック - 久永文恵:
地域精神保健福祉機構 - 今井正:
こころの訪問診療所いこま
- <座長>
- 福井里江:
東京学芸大学 - 今井正:
こころの訪問診療所いこま
当事者やその家族は,メンタルヘルス・ケアに関わるなかで,痛みも経験している。本シンポでは,経験者の立場から何を経験し,何を望んでいるかについて,語り合い,これからのメンタルヘルス・ケア(心理教育を含む)に必要なことは何かを考える,問題提起の場とする。
大会企画シンポジウム②
「精神科医はどうやって薬を決めているのか~役に立ち,かつ害にならない,見立てと処方~」
- <シンポジスト>
- 杉山登志郎:
福井大学子どものこころの発達研究センター
「極少量処方の実践」 - 高木俊介:
ACT K たかぎクリニック
「薬物療法への反省,自分史」 - 大野裕:
認知行動療法研修開発センター
「診断と概念化,薬物療法とリカバリー」
- <座長・リフレクティング>
- 伊藤順一郎:
メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ - 宇田川健:
地域精神保健福祉機構 - 川村有紀:
精神障害者当事者
昨今,処方に行きつく理解は横断的な操作的診断だけでは不十分なのではないか,その人の病に至る苦悩の歴史などを知らなければ,処方にたどり着く対話にはならないのではないかとの印象がある。本シンポでは「利用者に役に立ち,かつ害にならない,見立てと処方」を多面的に考える。
2日目
大会企画シンポジウム③
「聞いてもらえなかった思いを安心して語れるつながりが“治療”を変える
~PTMF,オープンダイアローグ,当事者の経験から学び活かされる地域~」
- <シンポジスト>
- 信田さよ子:
原宿カウンセリングセンター / 日本公認心理師協会会長
「PTMF~精神医学的診断に代わるアプローチ~」 - 三ツ井直子:
訪問看護ステーションシナモンロール
「日本の精神医療の治療文化のあり様を,オープンダイアローグは開いていけるのか?」 - 向谷地生良:
北海道医療大学 / 浦河べてるの家
「自分自身で,共に―日常の持つ可能性―」
- <座長>
- 福井里江:
東京学芸大学 - 星野俊弥:
北里大学病院
精神科診断では一般医学でみられる根拠がないまま,人の思考・感情・行動・価値観を,診断基準と照合し,疾病として扱っている。本シンポでは,PTMF,オープンダイアローグ,地域を耕すソーシャルワークについて学び,従来の精神科診断-治療・支援の枠組みから自由になる可能性を考える。
大会企画シンポジウム④
これからの心理教育~地域での共同創造~
- <シンポジスト>
- 西尾 雅明:
東北福祉大学せんだんホスピタル
「これからの心理教育~病院臨床を行う立場から~」 - 谷口研一朗:
さが恵比須メンタルくりにっく
「SAGA-ACT」 - 渡邉真里子:
ちはやACTクリニック
「地域でのこれからの心理教育」
- <リフレクティング>
- 山口和:
心の健康を守る会 家族会 松の木会 - 吉澤美樹:
訪問看護ステーション・シナモンロール - 真嶋信二:
COMHCa
- <座長>
- 伊藤順一郎:
メンタルヘルス診療所しっぽふぁーれ - 後藤雅博:
こころのクリニック ウィズ
メンタルヘルスのサービスを受けている人々が偏見を受けない社会を作っていくために,心理教育がどう貢献していくのか,地域社会に(家族)心理教育が普及していくための展望など「対話,つながり,希望」の実現というキーワードをもとに,語り合う。